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ラグビーW杯の熱狂を再び、トップリーグ開幕

国内最高峰のTL、リーチ「ファンが増えてうれしい」

ラグビーW杯の熱狂を再び、トップリーグ開幕

ラグビーのトップリーグが開幕。東芝-サントリーの試合前、ピッチに広げられた「TOP LEAGUE 2020」の旗=12日、東京・秩父宮ラグビー場(時事)

 あの熱狂を再び-。日本中を盛り上げた昨秋のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が閉幕して2カ月余り。初の8強入りを果たした日本代表選手が所属チームに分かれて戦う国内最高峰のトップリーグ(TL)が12日に開幕した。W杯で活躍した海外のスターも躍動し、各会場は大歓声に包まれた。

 ほぼ満員となった東京・秩父宮ラグビー場では東芝とサントリーが激突。東芝のFWリーチマイケル選手はW杯と同じように、ボールを持つたびに「リーチ!」という大きな掛け声を浴びた。「ファンが増えてうれしい。コールは耳に入った」と感無量の様子だった。

 昨季王者の神戸製鋼とキヤノンが対戦した神戸ユニバー記念競技場には約2万3000人が詰め掛けた。ヤマハ発動機とトヨタ自動車が戦った静岡・ヤマハスタジアムもチケット完売。トヨタのFW姫野和樹選手は「声援がよく聞こえるし、力になっている」と喜んだ。

 W杯日本代表が6人いるパナソニックの本拠地、埼玉・熊谷ラグビー場はメインスタンドとバックスタンドがほぼ満席。対戦したクボタに所属する南アフリカ代表のFWドゥエイン・フェルミューレン選手は「W杯のような雰囲気だった」。前回2015年W杯の直後もTLは盛り上がったが、翌年以降の観客数は落ち込んだ。パナソニックのFW稲垣啓太選手は「これを一過性にしないよう、選手として結果を出し続けたい」と表情を引き締めた。

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「W杯戦士」が躍動、昨季王者の神戸製鋼が連覇へ好発進

ラグビーW杯の熱狂を再び、トップリーグ開幕

神戸製鋼-キヤノン戦の後半、突進する神戸製鋼の山中(中央)=12日、神戸ユニバー記念競技場(時事)

 日本を熱狂の渦に巻き込んだW杯効果もあり、約2万3000人の観客がホーム試合に集まった。神戸製鋼のFB山中は「こんなに大勢の方の応援は今までなかった。力になった」と感謝した。連覇を狙う神鋼が強さとうまさでファンを沸かせ、好発進した。

 日本代表の山中とCTBラファエレの華麗なパス回し、新加入のNZ代表ロックのレタリックの力強い突進。「W杯戦士」が随所で光るプレーを見せる。元NZ代表のSOカーターが指揮する多彩な攻撃はキヤノンの防御網を乱した。山中は「いい選手がたくさんいるので」と胸を張った。

 後半から出場した日本代表プロップの中島は密集戦で見せ場をつくり、終盤にCTBで出場のモエアキオラはトライを奪取。層の厚さ、攻撃のオプションの多さを見せつけ7トライを奪った。

 ラグビー熱の高まりを感じる中での船出。神鋼は日本一に輝いた昨季から、さらにレベルアップした感がある。カーターは「ラグビーは日本でブームになっている。今後も見に来てほしい」。その表情には自信がみなぎった。

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