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吉野彰さん、ノーベル博物館で椅子にサイン

吉野彰さん、ノーベル博物館で椅子にサイン

ノーベル博物館で椅子の裏にサインした吉野彰・旭化成名誉フェロー=6日、ストックホルム(AFP時事)

 ノーベル化学賞の授賞式に出席するためスウェーデンを訪れている吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)は6日午前(日本時間同日夕)、ストックホルム市内のノーベル博物館を訪れ、館内のカフェの椅子の裏にサインする恒例行事に参加した。

 吉野さんは、共に受賞するジョン・グッドイナフ(97)、スタンリー・ウィッティンガム(77)両氏のサインと並べ、日本語と英語で名前を書いた。

 初の試作品など4種類のリチウムイオン電池のレプリカや愛用のペン、当時の研究リポートも博物館に寄贈。館内を見学し、「楽しかったです」と笑顔だった。その後、吉野さんは市内の老舗紳士服店を訪問。えんび服を試着して、10日夕(同11日未明)の授賞式の準備を進めた。(ストックホルム時事)

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家族とつかの間の観光、クリスマスマーケットを散策

吉野彰さん、ノーベル博物館で椅子にサイン

孫娘と一緒に露店を見て回る旭化成名誉フェローの吉野彰さん(中央左)=6日、ストックホルム(時事)

 ノーベル化学賞の授賞式出席のためスウェーデンに滞在中の吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)は6日午後(日本時間同日深夜)、行事の合間を縫って、家族らとストックホルム市内のクリスマスマーケットを散策した。

 一行は、旧市街にある広場の露店周辺を散策。クリスマスリースやお菓子が売られる中、吉野さんは孫娘(5)と手をつなぎ、時折話をしながら、ゆっくりと歩いた。

 取材に応じた吉野さんは、連日続くさまざまな行事を念頭に、「長い1週間のうち、きょうが一番のんびりできる日」と語った。現地入りで受賞の実感が湧いたか問われると「まだ実感ないな」と応じ、「ノーベルレクチャーが私にとってもメインイベント。それが終わってから」と、8日昼(日本時間同日夜)の記念講演に意気込みを見せた。

 孫娘からビーズで作った化学賞のマークをプレゼントされた吉野さん。ポケットから取り出して報道陣に見せ、一層の笑顔になった。

 同行した妻の久美子さん(71)は頼もしい夫の姿に、「これほどまでとは思わなかった。すごい人です」と賛辞を惜しまなかった。(ストックホルム時事)

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「若手研究者勇気づける」、王立科学アカデミー公式会見

 今年のノーベル化学賞を受賞する吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)は7日午前(日本時間同日夕)、ストックホルムのスウェーデン王立科学アカデミーで公式記者会見に臨み、「私の受賞は産業界の若手研究者を勇気づけると信じている」と話した。

 紺のネクタイにスーツ姿の吉野さんは、共同で受賞する米ニューヨーク州立大のスタンリー・ウィッティンガム卓越教授(77)や物理学賞、経済学賞の受賞予定者と並んで会見。「企業の研究者はノーベル賞を取るのは難しいと言われてきた」と語り、若手研究者らを鼓舞することに期待を寄せた。

 開発したリチウムイオン電池はスマートフォンなどIT機器の普及に貢献している。地元メディアからは「開発当時にこれほど社会に影響を与えると想像できたか」といった質問も出た。

 吉野さんは「当時はビデオカメラの電源が唯一の市場」と振り返り、スマホやノートパソコンの普及など「これほど大きな市場は想像できなかった」と答えた。(ストックホルム時事)

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