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唯一の島原太夫結髪師、京都の山中惠美子さん

厚労省が「現代の名工」に150人に卓越技術者を表彰

唯一の島原太夫結髪師、京都の山中惠美子さん

舞妓(まいこ)の髪を整える山中惠美子さん=5日、京都市東山区

 現代の名工に選ばれた京都市東山区の結髪(けっぱつ)師、山中惠美子さん(90)は、古墳時代から現代の舞妓(まいこ)まで変化してきた日本髪や日本の装束に詳しい。今でも祇園などの舞妓を専門にする美容室に立つ山中さんは、京都・島原の芸妓(げいこ)の最高位、太夫(たゆう)の髪を結える唯一の技能者だ。

 女学校を出た終戦後、美容師だった母の跡を継ごうと、夜間の美容学校に通いながら別の師匠の下で見習いを始めた。その頃、戦争による途絶から復活した祇園の舞妓の髪を見て、「いい頭やなと魅せられ、私も結いたいと思った」と振り返る。

 それ以来、「どんな日本髪でも結える美容師になりたい」と研究を重ねてきた。京都三大祭りの葵(あおい)祭では練り歩く平安装束の女性の化粧を、時代祭では江戸時代婦人列の髪結いと着付けを担当する。1991年からは、上皇御夫妻の長女、黒田清子さんら伊勢神宮の祭主の結髪と着付けも担ってきた。

 山中さんは遠方から日本髪を習いに来る美容師に、仲間と講習会を月2回開いて指導している。「健康に感謝します。動ける間は舞妓ちゃんの頭を結いたい」と意気は衰えない。

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