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保存か?解体か?「中銀カプセルタワービル」

建築家・黒川紀章氏の代表作、存廃の行方が今秋にも決定へ

保存か?解体か?「中銀カプセルタワービル」

中銀カプセルタワービル=6月18日、東京都中央区(時事)

保存か?解体か?「中銀カプセルタワービル」

中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトの前田達之代表=6月18日、東京都中央区(時事)

 国内外の有名建築物を設計した建築家黒川紀章氏(故人)の代表作の一つ「中銀カプセルタワービル」(東京・銀座)の存廃の行方が今秋にも決まる。現在、歴史的建築物の保存も手掛ける海外企業が購入に向けた協議を進めており、近く結論が出る見通し。独特な外観から海外からも見物客が多く、ビルの今後は大きな関心を集めそうだ。

 中銀カプセルタワービルは、1972年竣工(しゅんこう)の集合住宅で、地上13階。140個のカプセルがはめ込まれ、一つのカプセルが独立した住居となっている。建築運動「メタボリズム(新陳代謝)」の代表的建築物としても有名だ。

 一部カプセルの所有者で、同ビル保存・再生プロジェクト代表の前田達之さん(52)によると、2018年に中銀グループが土地などの権利を不動産会社に売却。不動産会社は建て替えの意向を示したため、取り壊しの危機にひんしたこともあるという。

 しかし、前田さんが海外企業に土地などの買い取りを持ち掛け、不動産会社と海外企業が協議を開始。交渉はまとまりつつあるという。今後は建物の改修費用などが調査され、最終的な結論が出る見通し。

 前田さんによると、同ビルは日本人だけでなく世界中から見学者が訪れ、英語と日本語によるツアーには月に計約250人が参加している。

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