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参院選にALS患者や聴覚障害者らが立候補

バリアフリーが課題、国会側の受け入れ態勢は不十分

参院選にALS患者や聴覚障害者らが立候補

参院議員会館への地下連絡通路の階段に設置された昇降機で移動する八代英太参院議員(当時)=1977年7月、国会内

 21日投開票の参院選には筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者や聴覚障害者らが立候補している。しかし、国会側の受け入れ態勢は十分とは言えず、こうした候補が当選すればバリアフリー対応を迫られることになる。

 参院先例録によると、議長に事前に届け出れば車いすに乗ったりつえを付いたりして議場に入ることは可能。1995年まで参院議員を務め、その後衆院にくら替えした八代英太元郵政相は車いすで出席した。車いすのALS患者が参考人として意見を述べたこともある。

 国会は2006年施行のバリアフリー法に基づき設備を改修した。ただ、障害によって車いすの形状は異なり、参院事務局の担当者は、現在の設備で対応できるかどうか「何とも言えない」と話す。

 本会議採決をめぐる対応も課題。参院の採決方法には「押しボタン」「記名投票」「起立採決」「異議なし」の4通りがあり、賛否の木札を手に登壇する記名投票は職員が代理で投票できる。起立採決では挙手による意思表示も認められるが、ボタンを押すことができないケースは想定していない。

 聴覚障害者への対応は手つかずの状態だ。音声同時翻訳ソフトの活用が選択肢に上がるが、パソコンの議場への持ち込みは認められていない。参院選の結果、新たなバリアフリー対応が必要な場合は議院運営委員会で協議する。

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