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RATP公認、パリの地下鉄駅に沖縄三線の響き

公認ミュージシャンとして演奏する岩崎元気さん

RATP公認、パリの地下鉄駅に沖縄三線の響き

パリの地下鉄駅構内で沖縄三線(さんしん)を弾く岩崎元気さん(左から2人目)=5月5日(時事)

 沖縄の三線(さんしん)演奏に聴き入り、投げ銭を入れる人々-。パリ市の地下鉄を運営するパリ交通公団(RATP)は20年以上前からオーディションを実施し、日本人を含む合格者に地下鉄駅構内での演奏を許可している。プロを目指すアーティストらに機会を与えるのも目的で、RATP担当者は「駅に活気をもたらし、一石二鳥だ」と話す。

 仏中部シャブリのワイン農園で働く栃木県出身の岩崎元気さん(32)は、ブドウ栽培を学ぶ学費の足しにしようと、昨冬から公認ミュージシャンとして三線を演奏している。

 着物姿と聴き慣れない沖縄音楽に足を止める人がちらほら。「メルシー(ありがとう)」の言葉と共に、床に置かれた三線ケースに小銭が入れられていく。岩崎さんは「芸術に対してお金を払う文化が浸透している。かわいそうだから恵んであげるという気持ちは全く感じない」と言う。

 パリでは許可なく公共の場で音楽を演奏するのは違法で、罰金を科される場合がある。しかし無許可ミュージシャンが増えたため、RATPは1997年にオーディション制度を導入。安全上の理由から車両内やホームを除いた地下鉄駅構内での演奏を認めた。

 これまでに1万人以上がオーディションを受けた。日本人約50人を含む3000人以上のミュージシャンらが公認され、プロデビューした人も多い。2024年にはパリ五輪・パラリンピックが開催され、観光客の大幅増が見込まれる。担当者は「地下鉄利用者を少しでも楽しませられれば」と話している。(パリ時事)

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