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準決勝でやり切った日本女子、土壇場で示した底力

韓国に敗れる、最後までポジティブに、3位決定戦は英国

準決勝でやり切った日本女子、土壇場で示した底力

カーリング女子準決勝・韓国戦の第10エンド、タイムアウト中に話し合う日本チーム。右から吉田夕、吉田知、藤沢、鈴木=23日、韓国・江陵(時事)

準決勝でやり切った日本女子、土壇場で示した底力

カーリング女子準決勝、延長戦の末、韓国に敗れ肩を落とす(左から)吉田知、藤沢。右は喜ぶ韓国チーム=23日、韓国・江陵(時事)

 やり切った。敗れはしたが、日本女子のメンバーは心からそう思えた。胸を張って観客席に手を振り、歓声に応える。カーリングの日本勢として初めて立ったメダルを懸けたステージにふさわしい、約3時間の熱戦だった。

 サード吉田知は涙をぬぐいながら笑っていた。不利な先攻で迎えた6-7の第10エンド。藤沢が円心近くに石を配し、韓国に重圧をかける。相手の最終投は日本の石に当たったが、回転して中心から遠ざかる。僅差で日本の石が円心近くに残った。土壇場で同点。藤沢は声を出して笑った。

 延長の第11エンドも不利な先攻。藤沢は最終投で韓国の中心付近の石に当てて遠ざけ、円心の一番近くに配置。これ以上ない重圧をかけるショットだった。会場にいる誰もが固唾をのんで見守った韓国の最終投。スキップ金恩貞から投じられた石はゆっくりと円心へと吸い寄せられた。7-8での惜敗。日本のメンバーは抱き合って喜ぶ韓国選手に笑顔で手を差し出し、健闘をたたえた。

 第1エンドに3失点。一気に崩れるかと不安もよぎったが、藤沢が「自信と誇りを持って氷に上がる」と力を込めていた通り、4強まで勝ち進んできた日本の精神力はたくましかった。1次リーグで韓国に唯一の土を付けたのが日本。それも、終盤でミスを誘っての逆転勝ちだった。再現を目指して粘り強くチャンスを待った。

 会場は立ち見が出るほどの観客があふれ、韓国側に大声援が飛んだ。重圧と逆境の中、最後まで韓国を苦しめた戦いぶりはメダルへの確かな可能性を感じさせた。泣いても笑っても残り1試合。3位決定戦でぶつかる相手は英国。この日のように実力を発揮した先に、輝くものが待っている。(時事)

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