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小平奈緒が500で金、成長続け36秒94の五輪新

平昌2018スピードスケートで、女王の貫禄を示す

小平奈緒が500で金、成長続け36秒94の五輪新

スピードスケート女子500㍍で金メダルを獲得し、日の丸を手に場内を回る小平奈緒=18日、韓国・江陵(時事)

小平奈緒が500で金、成長続け36秒94の五輪新

スピードスケート女子500㍍、小平奈緒の滑走=18日、韓国・江陵(時事)

 両手で太ももをたたき、一つ息を吐く。「ちょっと周りがぼんやりとする」。スイッチが入っていた。号砲。素早い反応で飛び出した。

 最初の100メートルは李相花に次ぐ2番目の10秒26。もともと後半に強かった小平に、序盤の加速が大きくプラスされた。大舞台でも余すところなく見せつけ、「最初から集中して、本当に自分の持ち味を出し切れたレースだったかなと思う」。36秒94の驚異的な五輪新記録に結び付いた。

 滑りだす前から小平のレースは始まっている。昨季からスタートラインに立つフォームを変え、下向きに構える右手のひらを反らした。オランダで学んで腰を下げた滑走フォームほど大きな変化ではない。わずかな差だが、「自分に一番合っている。(滑る)ポジションにうまいこと入っていける」と効用を口にする。指先まで大切にする意識は、一段レベルが上がったことの証しだった。

 「ロケットスタート」を武器に1998年長野五輪で金メダルを獲得した清水宏保さんは「上肢をうまく使いこなそうという部分は(以前と)変わってきている。スタートの構えの段階から滑りが始まっていて、そういう意識で滑れる選手はなかなか(いない)」と評する。偉大な先輩が舌を巻く域に達した小平が、最も輝く色のメダルにたどり着いたのは必然だ。

 ワールドカップと国内の大会を含めて昨季から25連勝。過去の24勝はいつも控えめに喜んできた。最終組が滑り終えて金が決まった瞬間、これまでの分も込めたかのように両手を激しく何度も突き上げる。「考えないようにしていた」と言う金への思い。取ってみて、自分がこんなにも欲しかったのだと知った。(時事)

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