«
»

東京ゲームショウ2017「eスポーツ元年」

【 動画で見る 】

電子的遊戯が時代を変える
 「東京ゲームショウ2017」が9月21日から24日まで、幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催され、4日間で国内外から25万4311人が来場した。昨年より約2万人少なかったが、「eスポーツ元年」を迎え、熱気に包まれたイベントとなった。
 今回は日本国内のメーカー以上に海外メーカーの展示が目立ち、またスマートフォン向けのソーシャルゲーム、個人やサークルなど小さな単位で開発・プロデュースするインディーズゲームといった分野の展示も大々的に行われた。

 中でもVR(バーチャル・リアリティ)関連の展示に関する様相は、昨年と比べ大きく変化を遂げていた。「VR元年」と言われた昨年のゲームショウではVRの技術そのものや使用する機器に注目が集まっていたが、今年は単なるVR機器の宣伝は陰を潜め、それ以上にVR技術を応用したバイクやロボットの操作、360度回転する座席と連動したアトラクションなど、より体感型の要素を強めた展示が数多く見られた。
 また先述したインディーズゲームの中でも、Playstation VRと連動した作品や市販のVR機器を使った作品も多く見られ、個人開発者の間でもVRゲーム時代の波が来ており、今後、より意欲的な作品が生き残る熾烈な環境となっていくことを予感させる内容だった。

eスポーツ元年

 昨年から何度か当メディアでも掲載をしているが、「eスポーツ」というジャンルがこの東京ゲームショウ2017と前後するタイミングでメディアに取り上げられている。
 今年のゲームショウでは昨年以上にこの要素を大々的に取り上げ、専用の「『e-Sports X(イースポーツ・クロス)』ステージ」を設営。格闘ゲームやシューティングゲームなど、競技性の高いゲームのトッププレイヤー達を集めて大会を開催する場を用意した。

 中でも盛り上がりを見せたのは、9月24日(日)に開催された「ストリートファイターV(ファイブ) 昇龍拳(SHORYUKEN)トーナメント」である。
 世界各地から格闘ゲーム「ストリートファイターV」のトッププレイヤー8人を招致し、優勝者には100万円が、準優勝者には50万円の賞金が贈呈されるという格闘技大会さながらの本格的な内容だ。
 大会にはタレントの関根勤氏や、総合格闘家の所英男氏もゲストとして登場。各選手が繰り出すキャラクター同士の対戦の様子に興味を抑えきれない様子を見せていた。
 大会の盛り上がりはブース内に留まらず、後方の通路で立ち見の観客が溢れかえる程で、他の展示ブースからやってきて足を止める人も多く、優勝者が決定した際には周囲の観客が一体となる様な盛り上がりを見せた。

==[       ■■■][∞][         ]==

 昨年から徐々にeスポーツ業界は注目を集めて来たが、特にここ最近は統一団体を発足させ日本オリンピック委員会(JOC)加盟を狙うなど大きな流れを見せている。
 プロスポーツが単なる運動種目に留まらず、電子的な競技も同様に使われる日が近いことを予感させる。
 一方ではVR技術の普及により、より一層現実では出来ない体験を容易に体感できる場所が増え、ともすれば現実以上に仮想の世界での遊びの幅が広がっている。
 日本のみならず世界規模で遊びの環境が変わり始めているこの時代、何を遊ぶか、何を楽しむかといった価値観自体が見直される、いわば遊びのパラダイムシフトとも呼べる変革が起きるのかもしれない。
(市村龍二)

4

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。