ワシントン・タイムズ・ジャパン

ハンガリー第8の都市ケチュケメート

 日本は夏真っ盛りでしょうか。
 ここハンガリーも夏真っ盛りでサマータイムなので日中は午後10時ぐらいにならないと暗くならないほどで、夏の天候を楽しんでいます。テレビで見ていらっしゃる方もいると思いますが、ここハンガリーで世界水泳選手権も行っており、海外の旅行客で賑わっています。そんなハンガリーですが、今回はハンガリー第8位の都市ケチュケメートへいく機会がありました。ケチュケメート? この名前聞いたことがある方はいないと思います。私も、ハンガリー在住のお友達からお声がかからなかったら、一体この場所はどこにあるのだろうのかという感覚でした。

 さて、ケチュケメートですが、かの有名な音楽家の誕生地でもあります。そうです“コダーイ・ゾルタン”が誕生した地です。彼は、民族音楽学者・教育家・言語学者そして哲学者でもあり、様々な分野で活躍したハンガリー人の一人です。

 ケチュケメートには半日観光ということで、ハンガリー人のお友達家族と一緒に歩きながら観光することになりました。はじめに、“カトナ・ヨーゼフ劇場”の前を横切ることに。ここは、1896年に建設され、大きな“三位一体像”が建物の前にあります。また、映画『敬愛なるベートーヴェン(Copying Beethoven)』(2006年、米ハンガリー合作)のロケ地でもあるそうです。ハンガリー国内各地に様々な劇場がありますが、こちらは重厚なキリスト教の歴史を感じられる建物でした。

 次に訪れたのが、セント・マイケル教会(Szent Miklos Church)。これは1800年代に建てられたもので、当時のケチュケメートの街の地図が城壁に飾られています。また、ここの教会での修道院で学び卒業した方々のネームプレートが内城に散りばめられており、ハンガリーのキリスト教の歴史が古くから受け継がれていることを改めて実感させてくれます。

 「改革派教会」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。私は、ケチュケメートに来て初めて聞いた名でした。改革派教会はキリスト教プロテスタント教派の一人の指導者がスイス・チューリッヒで始めたもので、スイス宗教改革の神学と、それに基づく段階的な会議制を特長とした教会組織の総称だそうです。
 なぜ、この話が出てきたのかというと、ケチュケメートの広場に大きな改革派教会が建てられているからです。ちなみにこの教会の近くにセント・マイケル教会が建てられています。宗教戦争が勃発しなかったのかなぁとふと頭をよぎりながら次へと向かいました。

 歩道を歩き、大きな公園の中に入った時、ふと左の方に白いモスクの形をした建物が見えました。これはどうやら技術会館らしい。といっても中を見なかったので何があるのかは次のお楽しみということにして、その近くにはアール・ヌーヴォーセセッション分派の建物が建てられていました。
 “アール・ヌーヴォー”は19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動で、“セセッション”は1897年にウィーンで画家グスタフ・クリムトを中心に結成された芸術家のグループだそうです。ちなみに、ケチュケメートにあるギャラリーの建物は、アール・ヌーヴォーセセッション分派の最高傑作と言われています。

 そのあと時間が迫ってきたので再び広場へ引き返すことに。ちょうど広場の中央にはケチュケメートの歴史を刻んだモニュメントがあり、子供達が遊んでいました。
 土日の正午になると街の教会の鐘が至る所で鳴り響きます。鐘が鳴り響いたあとに、市庁舎の鐘がアンサンブルを始めました。この地をよく知っているハンガリー家族に連れられてきてよかったと思いました。何度も訪れている人は色々なことを知っています。ハンガリーの地をより深く知ることができたよき日でした。

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