ワシントン・タイムズ・ジャパン

「ハッピー・メイデー」セゲドにて

 5月1日はヨーロッパでは「メイデー」と呼ばれ学校も会社も休みになり、誰も働かなくていい日で、みんなでお祝いする日です。世界各地で毎年5月1日に行われる祭典であり、ヨーロッパでは夏の訪れを祝う日でもあります。

 この日、ハンガリーの首都ブダペストから南東160kmにあるセゲドという町に行きました。車で20分もすればセルビア国境というハンガリー南部の町です。農業がとても盛んなこの町は、村と言っていいぐらい小さな町です。それでも人口は約17万人。ブダペストに流れるドナウ川とはまた異なったティサ川が流れています。ティサ川の付近には広いキャンプ場があり、そこに多くのヨーロッパ旅行者がキャンピングカーを停めて旅行を楽しんでいます。キャンピングカーで旅行する人にとっては一つの穴場だとか。

 5月は菜の花の季節で、黄色い花畑が大草原に広がっています。またハンガリーと言ったら、サラミ! そうです、サラミの工場も多く存在しているところです。自然が住宅に隣接しているため、子供達が伸び伸びと遊ぶことができる恵まれた環境になっています。

 私の初めてのハンガリー人の友達はこちらに住んでいる方で、彼女とは約2年前、アジア圏の国で出会いました。賢く陽気な方で、歳の差10歳だったのですが、出会った時から気が合いました。最近まで彼女の体調があまり芳しくなかったため、会うことを控えていたのですが、ハンガリーに来てようやく彼女の家にお邪魔することができ胸いっぱいな気持ちです。
 さっそくセゲドの町を散策することにしました。まず伺ったのがドムスクエア(Dom Square)。ここは様々な歴史的背景が隠れています。

 約100年以上も前、ヨーロッパ各地で大規模な大洪水が起こりました。そのせいでセゲドの町はほぼ壊滅。なんとか再建するために町興しとして、建築家シュレックを先頭にスクエアに大聖堂を建設するという試みが始まったのです。

 第一次世界大戦中は建設が中止していましたが、約17年の時を重ね、ここスクエアにセゲドで最も古い大聖堂が建てられました。この中にあるパイプオルガンはヨーロッパで第2の大きさを誇ります。

 ちなみにミラノの大聖堂のパイプオルガンが第一の大きさです。今回訪れた際、ちょうど練習中だったとかで、この音色を聴くことができました。とても荘厳で美しく、重音が大聖堂の中に響き渡っていました。なんと美しく厳かな雰囲気を出していることでしょうか。ここは大聖堂の巡礼の代表的な場所でもあるため、各地の大司教がよく訪れます。

 聖堂前の広場には、各地から移築した13世紀建造の教会の一部である聖デメトリウスの塔が建っています。運が良ければ、年に1回、ここ大聖堂に連なる塔に入れるそうです。これは年1回開かれるそうで、頂上まで登るとセゲドの町を一望することができるとか。是非登ってみたいですね。

 セゲドには世界的にも有名なセゲド大学が存在します。ここには各国から留学生が集い3カ国語での教育を提供しています。ここの医学部には日本人留学生も多く卒業しており、日本にとっても大変ゆかりのある場所です。セゲド大学は1872年にフランツ・ヨーゼフ1世により創立され、ノーベル受賞者も排出しているとか。歴史的な建物や世界的に有名な大学がこんな小さな国の中に多数存在しています。ハンガリーはとても興味のそそられる国です。

 皆さんも是非一度訪れてみてはいかがでしょう。

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