ワシントン・タイムズ・ジャパン

芸術と文化が交わるシーボルトの出身地

 次に向かったのがヴュルツブルクという小さな町です。ハイデルベルグとは逆方向に位置し、観光客で賑わいを見せている町です。実はここは日本と深いつながりがあります。それは江戸時代に遡ります。日本が鎖国中、オランダ軍医のシーボルトという若い少佐が、長崎出島のオランダ商館の医師、そして自然調査という2つの使命を受けてやってきました。シーボルトは、天然痘のワクチンの接種、白内障手術を行い、日本の患者を助けました。

 彼の名はたちまち日本中に知れ渡りました。日本に医学を広めた人でもあります。彼はオランダへ帰国しましたが、元はドイツのヴュルツブルクの貴族の生まれだったのです。長崎にはシーボルト博物館がありますが、ここヴュルツブルクにもなんとシーボルト博物館があるのです。ここで日本とドイツのつながりを発見することができました。

 ヴュルツブルクは、ドイツ通なら一度は車で通ってみたいドイツ7街道の北の起点街として有名な場所でもあります。なんといっても芸術と文化が共存している街並みは目を見張るものばかりです。

 領主司教の宮殿レジデンツはヨーロッパで最も重要なバロック様式宮殿のひとつとして有名で、その庭園と巨大な建物は世界文化遺産に登録されています。城内は多種多様な芸術的な壁が待っていました。全てゴールドで作られた部屋や、技術者によって繊敏な細工が施された部屋、そして鏡張りの部屋など様々な文化が融合した場所です。

 チケットを購入して城内には入れるのですが、残念なことに中はカメラはNG。風景を目に焼き付け、ガイドさんのお話に耳を傾け、歴史を感じることができました。このお城は第二次世界大戦の時にほとんど焼けてしまったのですが、ドイツが国を挙げて再建したそうです。多くの素晴らしい技術者たちのおかげで再生することができ、今では世界各国からの観光客で賑わうほどの博物館になりました。

 それからマリンベルグ要塞を最終目的に街中を散策することに。マリンベルグに続く道にはたくさんの歴史的な建造物が立ち並びます。中でもキリアン大聖堂はドイツで4番目に大きなロマネスク様式の教会として知られています。こちらは11~12世紀に建てられたそうです。

 しかし第二次世界大戦時に全崩壊してしまったそう。そこから再建し今の姿に至ります。確かに内装はとても真新しいものを感じました。

 次に立ち寄ったのがマルクト広場に厳かな雰囲気で建っているマリエンカペレ。ステンドグラスが内装のいたるところに貼りめぐされており、建物内が太陽の光で明るさを保っています。淡いピンクと白で構成された内部はとても美しく神秘的な建物です。

 そして対象的に白と黒のモノトーンで統一されたアウグスティノ教会。また一味違った雰囲気を醸し出していました。

 そして、かの有名なアルテマイン橋を歩きながら最終目的地のマリンベルグ要塞を遠目に見て、さらに歩きました。橋を渡り終えたところから、結構な坂道を登ることになりました。
 マリンベルグ要塞は丘の頂上に位置し、ヴュルツブルク全体を一望することができます。昔、スイス軍からの攻撃を防ぐべく建てられたそうです。頂上では、リンゴを片手にヴュルツブルクの風景を友達と2人占め。素晴らしい光景に圧巻されながらリンゴを美味しくいただきました。

 それからブーヒェンへの道中では神秘的な情景が顔を見せてくれ、素晴らしい日を過ごすことができました。ヴュルツブルクはまた夏に行きたい町ですね。

 ドイツに来る際はぜひこちらの都市を訪れることをお勧めします。のどかで本場のドイツを味わいたいのであれば、とてもマッチしたところです。

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