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聖週間のバクララン教会、カフェで信者集めも―フィリピン

 聖週間のグッド・フライデーに、マニラ首都圏パラニャーケ市にあるバクララン教会を訪ねた。教会の敷地には、竹製の十字架がいくつも設置してあり、信者たちがその前でキリスト受難の叙事詩を朗読する「パバーサ」を行っていた。礼拝堂で行われていた礼拝には多くの信者が詰めかけ、立ち見がでるほどの混雑ぶりで、いかにカトリック教が人々に根付いているのかを実感した。

 その一方で驚いたのは、教会の敷地にある鐘楼の一階部分が、スターバックスを彷彿とさせる洒落たカフェとなっていたことだ。時代の流れなのかもしれないが、教会離れを食い止めようとする教会の工夫なのかもしれない。最近では聖週間のバケーション化が進み、リゾートや海外で過ごす人々も増えてるなど、教会は伝統的な信仰を忘れないよう警鐘を鳴らしている。

 バクララン教会は庶民の教会として知られており、周辺には衣料品や雑貨品を売るマーケットが所狭しと並んで、安い商品を求める人々でいつも混雑している。そのため、あまり治安の良い場所とは言えず、観光客が行くには少し注意が必要な場所だ。とはいえ教会の敷地内に入ると、そこは庶民の憩いの場となっており、フィリピン人の信仰を垣間見ることのできる絶好の場所となっている。

(マニラ・福島純一)

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