ワシントン・タイムズ・ジャパン

冬のリトアニア 世界遺産の街ヴィリニュス

 リトアニアに行くバスは森林の雪道を走っていた。周りは白のペンキで描かれた絵画のような世界が広がっていた。まさに銀世界だ。

 不安感も募った。なぜなら、ポーランドからさらに北上すると寒くなるのかと。幸運なことにバスの中は暖房が良く効いていたので、全く寒さを感じなかった。

 リトアニア・ヴィリニュスに着いたのは夕方の4時頃、冬期、この時間帯はもう真っ暗だ。そして、意外にも心配していた気候はポーランドより暖かく、過ごしやすい気温だったのでひとまず安心。バス停から徒歩2分圏内にホステルを予約していたので、迷わずに着いた。

 ヴィリニュスには3年前、アジア圏の国で出会ったリトアニア人の友達にも会うために来た。正直言って、リトアニアと聞いて浮かぶイメージが自分になかったので、とても楽しみにしていた国の一つである。

 ヴィリニュスの旧市街(SENAMIESTIS)はとてもこじんまりしていて、昔の街がそのまま再現されているようであった。1994年ユネスコ世界遺産に登録されており、外国人観光客も多いように感じた。さらに、ヴィリュニュスの旧市街には教会がいたるところにあり宗教家の巡礼地として、また大司教の所在地として重要な役割を持っている。

 そして様々な様式の建造物がヴィリニュスの旧市街を彩っていた。新古典様式で改築された聖テレサ教会や、バロック様式の聖三位一体教会、ロシア正教会の聖霊教会などがあり、さらにヴィリニュスの広場にはクラシシズム(古典主義)様式の市庁舎が建てられていた。まさに、歴史を物語っており、様々な様式の建造物を見ることができた。

 ヴィリニュスからローカルバスもしくは電車で、西南西に30分弱で行けるトラカイ(TRAKAI)という街があり、そこにも赴いた。ここには湖に浮かぶ古城“トラカイ半島城”がある。リトアニアの湖畔のリゾート地としても有名である。

 冬の朝一に出向いたので、周りはとても静かな雰囲気だった。古城に行く道行く道にはカラフルな建物が目に入ってきた。とても、可愛らしかった。そして一面の銀世界が私を待っていた。周りを見渡していたら、一本の橋が目に入った。どうやら、この橋で古城に行くらしい。橋を渡りながら、周りの景色に魅了され、カメラを片手にゆっくりゆっくりと歩いていた。全て初めて見る風景ばかりで、自然が作る世界はとても幻想的であった。

 もちろんリトアニアの食事も体験した。ここの食事は私にはどれも口に合いとても美味しかった。その中でも“ツェッペリナイ”(じゃがいでひき肉を包み茹でたお団子のような料理)との出会いはとても良かった。リトアニアに行った時に絶対食したいと思った料理の一つだ。また、キビナス(Kibinas)というパイ生地に肉など(色々種類がある)を詰めた見た目はビッグな餃子みたいなパン料理を食した。こちらも美味しかった。

 リトアニアには他にも「十字架の丘」や「クルシュー砂洲」、カウナス地方にはまた様々な様式の建造物、そして「命のビザ」として知られる杉原千畝さんがいた日本大使館の建物がある。杉原さんは、世界第二次大戦中、日本を通過するビザを求めてナチスの迫害から逃れるユダヤ人約6000人の命を救ったと言われている。こちらも非常に興味深く行きたかったが、今回は時間がなかったので次に絶対行くと胸に誓い、次の目的地ラトビア・リガへ。

 次は是非夏のリトアニアを見てみたい。

 それでは。

おき・れもん

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