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ハンガリーの由緒ある建物

 10月22、23日はハンガリーのナショナルホリデーということもあり、国会議事堂とブダペスト市内全てのミュージアムが無料開放されます。その中で、ハンガリー国会議事堂と3つの博物館を紹介しましょう。

<ハンガリー国会議事堂>

 1896年にハンガリー建国1000年を記念して建設された建物です。全長268m691の部屋を持ち、国会議事堂としては世界で3番目の大きさを誇っています。デザインは、ルネッサンス様式とバロック様式が大部分を占め、約40kgの金を使って内部が装飾されています。内部の広々としたホールには歴代の国王、トランシルバニア、ハプスブルグ家の歴代統治者の像が16体飾られています。
 街のあちこちで目にするハンガリーを象徴するモチーフとして知られる『王冠』が厳粛な雰囲気の中、大切に展示されています。
 また96mの高さを誇るドームなど、目を見張る豪華絢爛な風景ばかりです。国会議事堂ということもあり、中に入るには一苦労。ID、パスポートは必需品、セキュリティーボックスでのチェックを終えて、ようやく中に入れるという仕組みです。

<ハンガリー国立博物館>

 建物内はハンガリーの文化・政治的出来事の二つの展示場に分かれており、中世から第二次世界対戦後のソビエト連邦による占領期を経て、現代までの様々なハンガリーの歴史を知ることができます。
 一つ目の展示場では、石碑を扱っており、古代ローマ時代から中世、そして現代までの石碑が約200点以上展示されています。また旧石器時代から鉄器時代までの物理、社会的発達についての資料が多く展示されています。
 ハンガリーの歴代国王が使用した戴冠用王冠や金糸の刺繍が施されたマントが飾られています。これらは1000年ほど前に作られて代物だそうですが、手入れが行き届いており、今でも大切に保管されています。
 政治的出来事の展示場では、科学・教育・発明についてまたハンガリー建国につながった865年の出来事や建国1000年を祝うまでの歴史的背景、ドイツおよびロシア、ソビエト連邦による占領と、1956年のハンガリー動乱から現在までの歴史を学ぶことができます。
 資料内容は、旅行者も多い為、英語で翻訳されているので、気軽に立ち寄ることができます。
ハウス オブ テラー
名前の通り恐怖の館…、と思ったら…。
 ここでは、ナチス政権で犠牲になったハンガリーの“暗黒の歴史を展示する博物館”です。ハンガリーはファシズムによるユダヤ民族の迫害とソ連共産主義政治による弾圧という政治的悲劇を経験しました。
 建物内は吹き抜けになっており、1階の中央にはプールが設備されています。この館で、監禁、拷問され殺害された人々の写真が飾られていたり、拷問器具が展示されていたりします。また独房や絞首台などの部屋もあり、第二次世界大戦中のリアルな体験をすることができます。一切の写真撮影が禁止されていました。
 館内はアーティスティックに展示されており、ハイセンス、クオリティーの高い、前衛的な美術館です。各部屋で流れている音声演出のほとんどがハンガリー語ですが、どの部屋にも英語の解説資料が置いてありました。
 実際に迫害を受けた人々のインタビュー映像などが上映され、ハンガリー国民の悲しい歴史を伝えています。

<ブダペスト応用美術館>

 1893年から96年にかけてアール・ヌーヴォー様式(花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる従来の様式に囚われない装飾性や、鉄やガラスといった当時の新素材を利用した様式)で建てられた建物で、レヒネルの建築様式を特徴づけ、よく表現されています。この美術館では、ヨーロッパの装飾された芸術作品を主に取り扱っており、家具や金属細工、織物、繊維、時計など多種多様の芸術作品が展示されています。また公共の自由展示でもある為、多くの新鋭芸術家の作品を見ることができます。

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