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マルコス元大統領の英雄墓地埋葬反対集会

 マニラ首都圏で14日、故マルコス元大統領の英雄墓地への埋葬に反対する抗議集会が行われた。ときおり強い雨が降る悪天候にも関わらず、約1500人がマニラ市リサール公園に集結し、「マルコスは英雄ではない」「マルコスは英雄の敵だ」と気勢を上げた。

 集会では、戒厳令の経験した有識者などが演説し、中には独裁政権下で放映が禁止された日本のロボットアニメ「ボルテスⅤ」に登場した剣を携えて登壇し、当時の思い出を語る出席者の姿もあった。

 会場には現役の上院議員も駆け付け、前司法長官のデリマ上院議員は、英雄墓地への埋葬はマルコス氏の行いを正当化することであり、再び独裁に国が支配されると懸念を表明した。左派系のホンティベロス上院議員は、埋葬を認めれば世界の笑いものになると指摘し、英雄墓地への埋葬を容認するドゥテルテ大統領に再考を求めた。

 ドゥテルテ氏は、マルコス氏が英雄ではなかったとしても大戦中に戦った兵士のひとりだったとして、英雄墓地に埋葬されるべきとの考えを示しており、9月の埋葬に向け準備が進められている。ドゥテルテ氏は先の大統領選で、マルコス氏の息子である副大統領候補のボンボン・マルコス氏とペアを組んで出馬するなど、マルコス家と近い関係であることで知られている。

(マニラ・福島純一)

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