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パキスタンとを結ぶカラコルムハイウエー

中国が「高速化」へ驀進


 中国新疆ウイグル自治区のカシュガルとパキスタンの首都イスラマバードを結ぶ全長1300㌔のカラコルムハイウエーは、標高4733㍍のクンジュラブ峠を頂にパミール高原を縦断する険路だ。中国・パキスタン両国の国家事業として37年前に完成したものの、その道路をいったん壊し、さらなる高速化を図るため、中国側のカシュガルからタシュクンガンに至る谷で高架高速道路の敷設工事が行われている。大河に橋を造り、固い岩盤をくりぬいてトンネルを掘って全国の高速道路を整備してきた中国政府にとって、こうした工事は朝飯前だ。

 習近平国家主席は今春、イスラマバードを訪問しシャリフ首相に5兆5000億円もの予算を投入して、カラコルムハイウエーの高速道路化、および鉄道敷設とパイプラインの建設を推進すると約束した。

 このカラコルムハイウエーを走る国際バスがある。カシュガルを始発とするこのバスは、乗客を高山病から守るため、一気に駆け抜けるようなことはせず、途中のタシュクンガン(高度3200㍍)で一泊する。

 一夜明け、約4時間かけてパミール高原の峠の国境クンジュラブに到着する。中国側の国境事務所には緊急時の酸素ボンベがずらりと並んでいる。

 山を見上げると、灰色に染まった氷河が結構、目立つ。中国の大気汚染は内陸だけでなく、パミール高原にも影響を与え始めている。

(文と写真・池永達夫)

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