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パラスポーツに注目の夏 各地で盛り上げイベント

熱い夏はまだ終わらない――。

 障害を抱えたトップアスリートたちが集まるスポーツの祭典・パラリンピックが24日、いよいよ始まった。前回リオ大会では金メダル0個という結果に終わり、今大会で選手たちは雪辱を誓う。感染症対策で、あいにくの無観客となったが、日本勢の活躍を期待する声は高まっている。

 国内でもパラ大会の機運醸成に向けた取り組みが進められている。パラ大会の聖火リレーは17日から実施。20日は47都道府県と大会発祥地である英国ストークマンデビルで採火された火を一つにする集火式が行われた。同日にはパラ大会のシンボルマークであるスリーアギトスがお台場海浜公園(東京都港区)の会場に設置され、話題を呼んだ。

 東京都議会(同新宿区)の都政ギャラリーでは18日、パラスポーツを紹介する写真展が始まった。大会に出場するアスリートたちへの関心を高め、多様性への理解を深めることが狙いで、欧州16カ国から各2点ずつ、計34点がパネルで展示されている。

 また、東京・銀座では先月からパラ競技の体験や競技用義足の見学などができるイベント「パラリンピックギャラリー銀座」が開かれている。家族連れでの参加も多く、大会の正式種目「ボッチャ」体験はかなりの人気だという。このほか、車いすレースをVRで体験できる「CYBER WHEEL X(サイバーウィルエックス)」も楽しめる。

 今大会も五輪同様、多くの憂き目にあった。児童生徒らに観戦機会を提供する「学校連携観戦プログラム」をめぐって賛否が分かれたほか、1年の開催延長により引退という苦渋の決断をした選手もいた。中には情勢不安により難民選手団として参加することになったアフガニスタン出身者もいた。しかし、国内外に多くの不安を抱える今だからこそ、さまざまなハンディキャップを背負った選手たちの雄姿は、世界に希望を与えることだろう。
(文・石井孝秀)

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