«
»

コロナ禍でも盛り上がる大会、世界に希望もたらす場に

 無念の開催延期から1年を経て、ついに東京で五輪の幕が開けた。新型コロナウイルスという大きな爆弾により無観客での開催になったが、世界が一つとなる希望の場として、国内外からの関心は日を追うごとに高まっている。

 この日を迎えるまで、SNS上などでは大会開催への批判が幾度となく繰り返された。中には、出場辞退要求やヘイトメッセージを五輪代表選手に送り付ける人たちも出たほどだ。しかし、心無いバッシングにさらされながらも、大会を盛り上げようという機運が途絶えることはなかった。

 開幕まで120日以上かけて、ランナーたちはただひたすらに聖火を運び続けた。射撃の会場となる埼玉県朝霞市では、小学生たちが描いた大会応援の絵がパネルにプリントされ、競技会場と朝霞市役所を結ぶ通りの広場に設置された。

 一方、開会式で選手入場と共に「ドラゴンクエスト」など日本を代表するゲームの音楽が流れると、ツイッターの上位ランキングはほぼ全てが開会式への好意的な感想で埋め尽くされた。

 開会式の世帯平均視聴率が驚異的な56・4%(ビデオリサーチ・関東地区)を記録したように、不安にさらされながらも多くの人々がこの日を心待ちにしていたのだ。

 日本人選手たちの活躍も目覚ましい。柔道男子60㌔級で高藤直寿(28)が24日、今大会日本勢第1号となる「金」に輝いた。さらに26日にはスケートボード女子で、日本最年少金メダリスト・西矢椛選手(13)が誕生した。

 コロナ禍で練習場所の確保が難しくなるなど多くの困難に遭いながらも、日本勢の快進撃は止まらない。このゴールドラッシュに、史上最多となるメダル獲得も期待されている。

(文・石井孝秀、写真・UPIなど)

2

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。