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震災から5年 復興のシンボル、熊本城復旧

 復旧工事が進行中の熊本城を訪れた。コロナ対策で簡単なアンケートと体温チェックを済ませ風にはためく「熊本城」と大きく書かれたのぼりを横目に歩を進める。昨年6月に設置された特別見学通路の入り口に到着。高さ約6㍍、全長約350㍍の特別見学通路は、復旧の経過も見られる珍しい見学コースとなっている。

 2016年4月14日に起きた熊本地震から間もなく5年。コースに入ると、地震発生直後からほぼ手付かずの被災の様子や復旧のために一時保管されている石垣、瓦などこれまで見たことのない生々しい状況に遭遇する。

 震災から間もない被災地を取材したが、石垣の一部が崩壊してもなお威容を保っていた天守閣を見て、400年前に建てられた建築物のびくともしない姿に築城の指揮を執った加藤清正公はすごいと率直に感じたものだ。

 熊本城への寄付総額は、募金に応じた有志の「復興城主」からが11万970件で約24億円、熊本城災害復旧支援金は2万3131件で約22億円に上る(昨年11月末現在)。完全な復旧までは17~18年かかると見積もられ、引き続き支援が願われている。

 熊本市が行った「熊本地震からの復興に関するアンケート」(昨年12月実施)では、復興が進んでいると感じるものについて「道路や街並みの復旧が進んだ」が最も多い。

 加えて「熊本城や市動植物園の復旧、市民病院の移転再建や桜町・花畑周辺と熊本駅周辺の再整備」と答える人も多い。熊本城の復旧は復興のシンボルなのだと改めて感じる。

(写真と文・森 啓造)

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