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2020コロナ禍の米大統領選、異例ずくめの展開で決戦

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、米大統領選は異例ずくめの展開で投票日を迎えた。

 9月下旬に行われた第1回のテレビ討論会は共和党のトランプ大統領が民主党のバイデン前副大統領の発言を頻繁に遮ったことにより罵詈雑言(ばりぞうごん)の非難の応酬となり、「史上最悪」などと批判が相次いだ。

 投票日まで1カ月に迫る中、トランプ氏とファーストレディーのメラニア氏が共に新型コロナウイルスに感染。終盤に選挙結果を左右する「オクトーバー・サプライズ」を自ら演出する格好となった。その後、第2回の討論会はオンライン形式をめぐる対立で中止に。通常3回ある討論会が2回となった。

 トランプ氏は症状の悪化により一時入院したが、わずか3日で退院するや選挙集会を再開し、多い時は一日に3カ所以上回る過密スケジュールを組んで各地を遊説した。激戦州を中心に数千人が参加する大規模な集会では、マスクを付けない人も少なくないことからメディアから感染リスクを高めていると批判も浴びた。が、トランプ氏はそれを気に留めず各地で熱気を見せつけた。

 一方、バイデン陣営は、車に乗ったままの聴衆に対して演説する「ドライブイン集会」を開催し、感染対策を重視する姿勢をアピール。しかし、その数は多くても100人程度と盛り上がりに欠けた。

 投票日が約1週間後に迫る中、米上院はトランプ大統領が連邦最高裁判所の判事に指名した保守派のエイミー・バレット判事を承認。これによりトランプ氏は、1期目に保守派の最高裁判事を3人も指名、就任させ、最高裁を保守派判事多数に塗り替えた。大統領選開票をめぐって裁判にもつれ込む可能性も指摘されている。

(写真・UPI、文・山崎洋介)

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