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コロナに負けるな!西に東に

見えない敵と戦う日本

 桜咲く京都・八坂神社に疫病退散を願う「茅の輪くぐり」をする参拝客がわずかばかりいた。明治10年のコレラ流行以来143年ぶりに「夏越祭(なごしさい)」以外の時期に置かれた茅の輪だ。

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。多くの人々が観光やレジャーを自粛し、勤務形態も変えた。繁華街では人影がまばらになり、事業者の悲鳴は増すばかりだ。

 他方、大阪・戎橋筋商店街では「世界中の人々が早く元気になれますように」とバナーを掲げ、神戸・メリケンパークではイタリアにエールを送るため観覧車やモニュメントに特別ライトアップを行った。

 マスク不足から普段はマスク製造をしていない異業種が布製マスクを製造したり、手作り用のキットを販売する事業者も日本国内のあちらこちらで名乗りを上げた。

 ホテルチェーンの東横インやAPAホテルなどは、感染した軽症者受け入れを表明。軽症や無発症の陽性患者を受け入れる施設では、スタッフが動線、食事の配膳、ごみ収集や処理のノウハウなど感染症対策で専門家らのアドバイスを受ける。施設内は各フロアごとに使えないエレベーターには入り口にブルーシートが張られた。

 医療現場も社会も経験したことのない戦いを繰り広げている。今は見えない敵との戦争中なのだ。春の紺碧(こんぺき)の夜景にそびえる東京スカイツリーには、「トゥゲザー・ウィ・キャン・オール・ウィン!」の文字が映し出されていた。

(写真と文、森 啓造)

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