«
»

令和時代も黒山の人だかり、陸自の富士総合火力演習

応募倍率は27倍!

 令和最初の陸上自衛隊による富士総合火力演習が25日、静岡県の東富士演習場で行われた。観覧には入場券が必要だが、応募総数が倍率27倍の14万通だったと発表があった。

 「日付が変わる頃に会場に来られる方もいます」とは広報担当者。真っ暗闇な中をやって来る猛者がいるようだ。

 朝8時半近くになると会場では音楽隊による演奏が始まるが、熱い“戦い”が場外では始まっている。会場入り口近くに設けられた露店である。富士山やきそば、富士山カレー、ステーキ丼など軽食を扱っている店には行列ができている。多くの観覧者はきっと朝食そっちのけで会場入りして座席を確保。この時間にようやく落ち着けるのだから並ぶのもうなずける。

 だが、もっと人だかりができたのはグッズを販売している店だ。独特のロゴをあしらったTシャツやマグカップ、迷彩柄のシャツやバッグと自衛隊マニア受けする商品が並ぶ。中には「完売」の文字が見える商品もある。

 午前10時前に岩屋毅防衛相が到着。演習開始となる。ドーンと富士山麓にとどろく砲弾の音に度肝を抜かれる。過去には衝撃ある爆音に驚いた子供の泣き声がよく聞こえたものだが、取材エリアではあまり聞こえてこない。耳栓などの工夫が功を奏しているのか。それとも聞きなれているのか…。

 演習は島嶼(とうしょ)防衛を主眼に置いた訓練で陸自が構築を進める「多次元統合防衛力」の一端を見せた。地対艦、地対空のみならずサイバー領域、電磁波作戦を大型ビジョンを使い解説するなど一般の人々にも理解しやすいように工夫している。今回、射撃訓練はなかったものの19式自走155㍉榴弾(りゅうだん)砲が初公開となった。

(写真と文、森 啓造)

1

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。