ワシントン・タイムズ・ジャパン

テュルク伝統文化の調和と競演

民族楽器楽団が25周年コンサート 東京・神奈川

 トルコやカザフスタンなど、テュルク語系諸民族間の交流や伝統文化の保護などに取り組む国際文化機構「テュルクソイ」(デュイセン・カセイノフ議長、本部アンカラ)が設立されて今年で25周年を迎える。それを記念した伝統音楽のコンサート「テュルク世界の大いなる遺産」(主催・同機構、トルコ大使館、カザフスタン大使館など)が先月、東京都内や神奈川県の会場で開かれた。

 テュルク語系民族は中央アジアを中心にシベリアからアナトリア半島の広域に住む民族。2016年、それら国々の伝統楽器演奏家が集まってテュルクソイ民族楽器オーケストラが結成された。コンサートでは大きなタンバリンのような形をした太鼓「ドイラ」やバイオリンの源流とも言うべき弦楽器「ケマンチェー」、ギターに似たキルギスの国民楽器コムズなど、珍しいさまざまな楽器が奏でる軽快なメロディーに合わせて、各国の色鮮やかな民族衣装に身を包んだダンサーたちが躍動感のある踊りを披露した。

 また、各国を代表するアーティストらがソロ演奏を行う場もあり、特に口にくわえて音を出す楽器「ホムス」(口琴)の名手であるユリヤナ・クリヴォシャープキナさん(ロシア連邦サハ共和国)の幻想的な演奏には、会場から驚きの声と惜しみない拍手が送られた。20日の東京・目黒での公演では、日本の尺八、箏、津軽三味線との共演も行われた。

 中央アジア・コーカサス研究所の田中哲二所長は、文化的共通性に根差す調和と各国の個性が競演する公演を、「テュルク語系の人々が文化的統一性をテコに平和な関係をつくる道を示すもの」と評価した。

 同オーケストラは、これまでにニューヨークやイスタンブールなどで演奏会を開いている。

(写真・加藤玲和、文・石井孝秀)

1

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。