ワシントン・タイムズ・ジャパン

新ヒロイン大坂選手健闘 女子テニス 東レ・パンパシOP

凱旋試合に熱い声援
女子ダブルスで日本人ペア優勝

 試合最後のサーブが決まった。この瞬間、大坂なおみ選手の凱旋(がいせん)優勝がなくなり、カロリナ・プリシュコバ選手(チェコ)の優勝が決まると、会場は大きなため息に包まれたが、その直後に大きな歓声と拍手が沸き起こり、2人の健闘をたたえた。

 大坂選手にとって2年ぶりの決勝、そして1995年の伊達公子選手以来の優勝を期待された大坂選手は「来年、がんばります」と申し訳なさそうな小さな声でこれまでの応援に応えた。

 今年で35回目の開催となった女子テニス国内最大級の国際大会、「東レ・パンパシフィック・オープンテニストーナメント」(賞金総額79万9000㌦)が、9月15日から23日まで東京都立川市のアリーナ立川立飛とドーム立川立飛で開催された。

 9月9日にテニスのグランドスラム(全仏、全豪、全米、ウィンブルドン)の一つ全米オープン決勝でセリーナ・ウィリアムズ選手(米国)を破り、日本人として初めてテニス界の大きなタイトルを獲得したことで、これまで以上に注目を集めた。東レは、そのタイトル獲得直後の大会だけにまさに凱旋大会となった。

 3連休の中日の決勝は、大坂選手の優勝を見ようと多くの人々が駆け付けた。

 会場入り口前に設置されたフードコートやテニスグッズ売り場、大坂選手のパネルを背景に写真撮影ができるコーナー、メッセージボードには行列ができていた。ここ数年にはなかったテレビ局のワイドショーなども駆け付けていた。

 「大坂選手の影響は、大きいですね。新聞やテレビなどマスコミに多く取り上げられるようになって売り上げは上がっています」と話すのはテニスグッズの販売員。

 大会のスペシャルパートナー企業が用意したメッセージボードには、連日、大坂選手をはじめとした参加選手へのメッセージが書かれていた。

 担当者は「予選(15日)から用意していますが大坂選手への応援を中心に連日いっぱいでした」と大坂選手の注目度の大きさを明かした。

 大坂選手の活躍の中で、日本テニス界にとってうれしい出来事があった。ダブルスで、世界ランク38位の加藤未唯選手・二宮真琴選手のペアが世界ランク8位のペアを破って日本人ペアとして大会史上初めて優勝を飾ったことは日本テニス界やファンを含め明るいものとなった。

(文・佐野富成、写真・加藤玲和)

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