«
»

新たなIS生む混迷長期化

渥美 堅持

なお硝煙消えぬシリア 若者がイスラーム再認識も

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持

 今から約6年半前の2010年12月、チュニジアで起きた若いイスラーム教徒の焼死事件がきっかけとなって、後に“アラブの春”と言われる騒乱が起きた。生活の苦しさから死を選んだ青年の行動はイスラーム教徒の行動として信じ難いものであったが、その後に起きた騒乱が示したように国旗が導く流れとなってイスラーム世界を駆け抜けた。

 多くの人はこの動きを“アラブの民主化”とたたえたが、やがて状況が進むにつれ、中核を構成する政治集団も無ければ確たる思想も無いことが判明、一過性の台風のように大衆を騒乱の渦の中に巻き込み、やがて消えた。チュニジアでは曲がりなりにも制憲議会が誕生したが、若者の希望を現実化できる政権とはほど遠い政体であり、若者を落胆させた。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
無料で毎月10本までご覧になれます。
新規会員登録へ

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。