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交戦権否認は自衛権の否定

小山 常実

ミニ国家相手でも勝てず 補給戦で日干しにされる日本

大月短期大学名誉教授 小山 常実

 憲法第9条1、2項をそのまま護持する安倍改憲構想が発表されて、2カ月以上が経過した。

 第9条1項は、侵略戦争を放棄したものであり、イタリア、ハンガリー、韓国、フィリピンなどの憲法にも存在し、世界的に特殊なものではない。これに対して2項は、世界に類例のないものである。2項の趣旨は、戦力の放棄、交戦権の否認の2ポイントにまとめられる。この2点のうち、戦力の放棄に関しては、自衛権は放棄できない以上、自衛のための戦力は持てるのではないか、自衛隊は戦力か否か、自衛隊は合憲か否か、といった形で議論されてきた。しかし、交戦権の否認という問題については、ほとんど議論されてこなかった。私自身も、交戦権=交戦国として持つ諸権利の問題について深く追求したことはなかった。


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