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北畠親房の天皇論に学ぶ

小林 道憲

「正直の徳」を最重要視 血統・霊格・神器で保つ連続性

哲学者 小林 道憲

 『神皇正統記』は、わが国の南北朝期の南朝側の重鎮であり政治家でもあり思想家でもあった北畠親房の著である。熱烈な南朝擁護の書として知られるが、それだけではない。『神皇正統記』は、神代の昔から、皇位の継承が正理によって一貫して行われてきたことを説こうとしたものであった。親房は、ここで、連綿として受け継がれてきた一筋の天皇の系譜に、日本の歴史の中の一貫して変わらないものをみた。しかも、そのようなことは、王朝の絶えず交代していたインドにもシナにもなかったことであり、わが国の歴史のみが持っている独自性だと考えたのである。


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