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中国優位を米と埋めよ-台湾新政権を巡る軍事情勢

杉山 蕃

「二国論」が南シナ海の鍵に

元統幕議長 杉山 蕃

 5月20日、台湾総統に民進党党首蔡英文氏が就任し、新しい情勢へと移行した。中台関係は、1949年蒋介石国民党政府の遷台以来、極めて複雑な経緯を経ている。71年国連代表権の中華人民共和国への移転以降、双方の統一に係る見解、交渉は歴代権力の最も努力してきたところである。

 特に「一つの中国」の大原則を押し通す中国は、あくまで内政問題とし、他国の介入を許さない姿勢を取り続けている。他方、台湾は産業・経済の発展もあり、その存在感、長年にわたる「国家的アイデンティティー」の実績から実務外交を展開し、99年李登輝総統による「両岸関係は特殊な国と国の関係」とする「二国論」が展開されるに至った。米国同様、台湾の総統就任期間は2期8年が限度とされており、李登輝氏以降、民進党陳水扁氏8年、国民党馬英九氏8年の任期を経て、今回の蔡氏就任となったものである。


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