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習氏批判のネット事件続発

茅原 郁生

権力集中でも内憂外患

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生

 中国では来年秋の党大会を控えて政治的安定を揺るがしかねない事態が発生した。去る3月に中国のネットメディアに習近平主席に辞任を求める公開書簡が掲載されるという前代未聞の事件が発生した。言うまでもなく記事はすぐ削除され、中国内報道も抑え込まれた。しかし、その前後にも企業家で優秀党員のブログによる習批判など類似の事件が続発していた。これらの出来事は何を意味するのか、本稿では習主席の政治手法から探ってみたい。

 習主席は、徹底した反腐敗闘争を展開するとともに、近年は領導小組を新設して自らがその長に就くなど権力集中を急いできた。さらに「習近平を核心とする」論が起こり、「習大大」といった表現が氾濫し、総書記賛美歌曲や毛・鄧・習の3人が並ぶ肖像まて出現し、禁断の個人崇拝を思わせる動きが現れた。


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