ワシントン・タイムズ・ジャパン
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時代を開く「愚か者」であれ

加藤 隆

自他混然の愛に生命力

名寄市立大学教授 加藤 隆

 スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、最後に「Stay hungry, stay foolish」(ハングリーであれ、愚か者であれ)という言葉で結ばれている。世界を席巻するアップル社の創業者が、若者に向かってハングリー精神で進めというのは分かる。しかし、次には愚か者であれと語るのである。

 なぜ、賢い者であれと言わなかったのだろうか。「愚か者であれ」など、近代科学文明の対極にあるようなカビ臭い代物ではないのだろうか。彼のスピーチ以来、この言葉がずっと心に引っかかっていたのだが、よくよく味わってみると、「愚か者であれ」という精神には、深い生命力が宿っていると感じるのである。


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