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「一つの中国」拒否した台湾

久保田 信之

難問に挑む蔡次期総統

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之

 台湾の総選挙は予想通りとはいえ民進党の大勝利で終わった。台湾人の良識を高く評価し、心からの祝辞を述べたい。

 しかし、今回示された選挙結果に喜んでいるだけで、蔡英文新政権が直面せざるを得ない「多種多様な内憂外患」に目を向けないようでは、台湾を自分と身近な深刻な問題とは考えない「単なる傍観者」とのそしりを禁じ得ないと思う。台湾の現状を真剣に多面的に考えることこそ、台湾を心から愛する者の務めだと言いたい。

 そうした視線で、蔡英文女史が直面するであろう難問を抽出すると、根本は、言うまでもなく中国との関係を如何に整え直すかである。中国に呑み込まれるのでもなく、突き放すのでもない、『現状維持』こそ、台湾人の総意である。この民意を、馬英九氏は無視したことが今日の惨状を呈した原因である。


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