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ISと中国に明け暮れた1年

杉山 蕃

テロと南シナ海問題

元統幕議長 杉山 蕃

 1年を振り返って防衛の抱える問題について所見を披露したい。

 軍事治安関連で最も世界の耳目を集めているのは、「イスラム国」(IS)と自ら称するトルコ・シリア・イラク国境地帯を勢力範囲とするイスラム過激組織の活動であろう。この勢力の活動拡大は、地域の武力による実質支配に留まらず、世界各地へのテロ活動を活性化させ、大きな不安定要因となっている。

 現地はシリア内紛を契機とし、従来から存在するクルド人武装組織、米欧露諸国の軍事介入・支援と相俟って、容易には沈静化の見えない状況にある。本情勢の根源はイラク戦争にあり、戦後の安定化不十分の段階で兵力引き上げを急いだ米国にあるというのは、肯ける指摘であろう。


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