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戦後70年の問題は明治から

加藤 隆

功利に走った150年

名寄市立大学教授 加藤 隆

 戦後70年ということが至るところで取り上げられ、メディアでもいろいろな特集が組まれている。以前、ひめゆり学徒の手記を読んだことがあるが、潜んでいた壕にガス弾攻撃があり、阿鼻叫喚の中、大半の教師学生が亡くなる。自身も気を失い3日目に意識が戻ると、たくさんの死体の下に埋もれており、その死臭に堪えられなくて壕から出てしまったという。この証言のように、一人一人の身体と五感を通り抜けた「戦争」「第2次大戦」「平和」に深く思いを致さなければならない。

 その意味では、終戦から10年ほど後の昭和31年の経済白書には、「もはや戦後ではない」と記されており、これもまた当時の高度経済成長の高揚感の中で人々の身体と五感を通り抜けた「戦争」「第2次大戦」「平和」だったのかもしれない。


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