ワシントン・タイムズ・ジャパン

対中韓関係は「半身の構え」で

櫻田 淳

幻滅に近い日本の感情

東洋学園大学教授 櫻田 淳

 約3年半ぶりに再開された日中韓首脳会談は、来年以降の「定例化」という成果を残したと報じられた。この首脳会談を機に日中関係や日韓関係の膠着が打開されると期待する向きがあるけれども、事は然程、単純ではないであろう。「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」の言葉に従えば、永き膠着を経た後の日中関係や日韓関係は、決して昔日と同じものに戻るはずはないからである。

 結局、中国大陸も朝鮮半島も、日本にとっては、「半身の構え」で向き合うべき空間でしかない。戦前日本の最たる失敗は、その「『半身の構え」で向き合うべき空間」が「全力を傾けて向き合うべき空間」であると勘違いをしたことにある。昭和初期、松岡洋右が呼号した「滿蒙は日本の生命線である」という言葉は、そうした勘違いを示す一つの事例でしかない。


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