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米・イスラエル、最悪の時代

佐藤 唯行

恫喝に屈したシナイ返還

獨協大学教授 佐藤 唯行

 イラン核合意をめぐり対立する米・イスラエル関係。けれど過去に遡れば、両国の関係には今日より遙かに危機的な局面が幾度も発生していたことが判るはずだ。最悪の事例はアイゼンハウアー政権期(1953―61)だ。追い詰められたイスラエルの当時の姿を知れば、今回の対立など「コップの中の嵐」にすぎぬことが理解できよう。何しろオバマはイスラエルに対し愛のムチをふるう厳しいボスであるだけでなく、不良息子、イスラエルに沢山の恩恵を与え続けた寛大な父親でもあったからである。

 その最たるものは米・イスラエル間の戦略的提携関係である。これをかつて無かったほど緊密なものに育てあげたのは他ならぬオバマだったのである。それでは「ドン底」とも言える米・イスラエル関係の姿をアイゼンハウアー政権期において検証してみよう。


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