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敗戦後を問い直した江藤淳

大藏 雄之助1

米軍占領に疑問を提起

評論家 大藏 雄之助

 今年は戦後70年のほかにも、いろいろな出来事の節目に当たっているために、安倍首相が戦後レジームの脱却として主導している、わが国の安全保障問題をはじめ、様々な議論がかまびすしい。

 実は半世紀近く前に、アメリカ占領軍が作り上げた敗戦後の日本の体制について数々の疑問を提起し、わかったような顔をしている論壇の面々を厳しく批判した江藤淳という人がいたが、死去後まだ15年ほどなのに、もうほとんど忘れ去られている。まさに「去る者は日々に疎し」である。しかしながら、その往年の論客が、文藝春秋の雑誌編集者だった斎藤禎の新著『江藤淳の言い分』(書籍工房早山)によって、再評価されるかもしれない。


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