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中国の南沙軍事拠点化問題


茅原 郁生

南シナ海実効支配の危機

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生

 5月には中国の軍事動向に関する米国防総省の年次報告書(米レポート)や中国政府の「中国の軍事戦略」(国防白書)など重要資料が続けて公表された。

 5月26日に2年ぶりに刊行された中国国防白書は米国リバランス(再均衡)戦略を念頭に「域外国家が南シナ海問題に積極的に介入している」と非難し、「海上での主権闘争は長期的に存在するだろう」と、南シナ海での岩礁埋め立てをめぐる確執で妥協しない方針を示していた。また、軍事力については「軍事闘争の準備」など穏やかならぬ文言もあり、中国の軍事力については同白書を精査の上で改めてコメントしたい。

 ここでは5月8日に公表された米レポートに見られる南シナ海での中国の行動への懸念を中心に検討したい。南シナ海問題は、同月末にシンガポールで開催されたアジア安全保障(安保)会議で、日米豪防衛相からは「深刻な懸念」が表明されている。


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