«
»

沖縄の復帰を知らない若者

宮城 能彦

反省すべきは大人たち

沖縄大学教授 宮城 能彦

 今年も5月15日がやって来た。

 1972年(昭和47年)5月15日は沖縄が日本に復帰した日である。昭和30年代以前に沖縄に生まれた者にとっては、様々な意味で感慨深い日であり、忘れることはない。

 毎年5月15日が近づくと、「最近の若者は5・15を知らない。嘆かわしい」という内容の新聞記事などをよく見かけるようになった。沖縄の新聞でも、沖縄の復帰の日を正しく答えることができた高校生が12%しかいなかったことを報じ、「識者」がそれを嘆いている。

 沖縄の日本復帰の年から7年後に大学生となった私たちは、「最近の学生は4・28も知らないのか」と大学の先生方にずいぶんと呆(あき)れられたことをよく覚えている。4・28とはもちろん、1952年(昭和27年)4月28日に発効したサンフランシスコ講和条約のことである。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
無料で毎月10本までご覧になれます。
新規会員登録へ

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。