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理想通らぬ弱肉強食の世界

ペマ・ギャルポ

戦争回避は防備が必要

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ

 皆様はどのように新年を過ごされただろうか。私は今年の正月は日本の優れた文学に接したいと思い、本屋で見つかった「あらすじで読む日本の名著」という本を夢中になって読んでいた。この本は狭山ヶ丘高等学校の校長の小川先生が日本の名著のあらすじを同校の先生方に協力してまとめたものである。先生は今の日本の若者の文学離れと国語力の低下を憂えて、この本を編集したと前書きにある。

 私は大学で名著を読むという2年生のゼミを担当しており、マキャベリの「君主論」、ジョージ・オーウェルの「動物農場」そして矢部貞治の「政治学入門」を使って授業を進めている。勿論、私は毎日何かを読んでいるが、考えてみると学生たちの国語能力の低下だけでなく私自身も政治関係ばかりを読んでいるため、想像力、表現力がだんだんと偏り、乏しくなっていることを痛感している。


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