ワシントン・タイムズ・ジャパン

能力主義と三権分立を守れ

加藤 栄一

省庁単位の人事が妥当ムリがある内閣「人事局」案

筑波大学名誉教授 加藤 栄一

 官僚の人事について菅義偉官房長官の構想に反対する論を述べる。

 菅官房長官は、安倍首相の信任厚く、マスコミの受けも良いようで順風満帆。得意になって「官僚の人事は俺がやる」と言い出した。さすがは貧困から叩き上げた苦労人、権力のツボをよく察している。人事権力によって多数の優秀な官僚を掌握すれば、権力は思いのままであるからだ。

 しかし、叩き上げの人は、権力欲は強いが、国家国民のために一身を捧げるというエートス(倫理)は乏しいことが多い。かの田中角栄、金丸信の輩がそうであった。また、学業に恵まれていなかったので、ビジョンと学識に乏しい。これらは、エートスと共にエリート官僚がしっかり持っている(はずの)ものである。

 権力欲が強くて、エートス、ビジョン、学識の乏しい人物がトップに立って官僚組織を自由にすると、その弊害は大きく、とどまるところを知らないものとなる。


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