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新聞と歴史は疑ってかかれ

小林 道憲

人間の主観が入る記述

哲学者 小林 道憲

 「すべての歴史は現代史である」と言ったのは、イタリアの哲学者クローチェである。つまり、過去を理解するということは、現代の目を通して過去を見るということである。しかし、そのために、歴史記述は、往々にして、現在からの単純な歴史評価がなされることが多いと言わねばならない。

 一つの時代は、その前の時代に対して、しばしば道徳的判断を押しつけがちである。しかも、歴史叙述には、多かれ少なかれ、イデオロギー性が含まれ、過去は、現代人の都合のよいように利用されて、事実の潤色や脚色、歪曲(わいきょく)や捏造(ねつぞう)がなされる。


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