ワシントン・タイムズ・ジャパン

実例「日本の恩人、ユダヤ人」

佐藤 唯行

近現代の国難に助け船

獨協大学教授 佐藤 唯行

 近代以後、日本人とユダヤ人が出会ってから140年以上の歳月が経過した。このふたつの集団の相互関係は基本的に友好と親善が基調をなしてきたと言ってよい。その最も著名な実例は日本軍占領下の上海、満州における犬塚惟重海軍大佐、安江仙弘陸軍大佐によるユダヤ難民の救援事業。そして外交官、杉原千畝によるユダヤ難民へのビザ発給の美談といえよう。

 日本人の中にはユダヤ・イスラエルに対して特別な思い入れや親近感を抱く人々が昔から存在してきた。その代表は尚武の気風を尊ぶ右派の人々だ。「侍の心を残した日本人」と表現してもよい人々だ。彼らにとり、ユダヤ難民が築いたイスラエルという国は戦後日本が喪失してしまった美徳を無から創造した理想の国と映じているはずだ。


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