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ステータス・クオ崩す中東

大藏 雄之助

人為的国境に抗う勢力

評論家 大藏 雄之助

 現在わが国と外国との境界は全部海上にあるために国民の国境意識は極めて低い。しかし、世界の多くの国は地上で隣国と接していて何度も地図が塗り替えられており、固有の領土はありえず、紛争の原因となる。

 では国境はどのようにして決まるのであろうか。基本的には隣接国間の条約によって決定される。双方の間に分水嶺(れい)になる山脈や大きな河川があれば了解が成立しやすい。古くはその一方が戦争に勝てば領地を獲得した。

 18世紀以降は国際法の慣行が成立して、戦争終結後必ず講和条約を締結して国境線を取り決めることになった。戦勝国が敗戦国に対して不当な要求を押し付けても、それはやむを得ないものとされてきた。

 今年は第1次世界大戦勃発100周年に当たることから、4年間の戦闘を含めて多角的な検討がなされている。


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