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中国を利する「琉球」学会

太田 正利

付け込まれる独立研究

評論家 太田 正利

 南太平洋において、ヴェトナムやフィリピンが中国とそれぞれの海域の諸島を巡って紛争を生じている。この問題は他人事ではない。第2次大戦の頃は「新南群島」として日本では自国領土・領海と認識されていたのである。何が領土・領海であるかは、国際法に照らして判断されるべきものだが、問題は複雑怪奇としか言いようがない感じがする。わが国については、先の「尖閣列島」問題では国民の認識が深まり、いまやその列島の日本所属については確たる信念を持つに到っているようだ。

 さて、今回の主題たる「沖縄」とは何か。これらの島々は「琉球」とも言われるが、実は、この表現は中国側からの呼称である。14世紀に沖縄島に「北山・中山・南山」の三小国家が出来、後に中山により統一王朝が樹立された。当時は明に朝貢し、中国文化を輸入していた。1609年(慶長14年)、薩摩藩に征服されたが、大陸との関係も維持していた。


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