ワシントン・タイムズ・ジャパン
«
»

強化ウイルス創出の危うさ

文明論考家、元駐バチカン大使 上野 景文

自然のしっぺ返し招く恐れ アニミズム的視点からの疑念

文明論考家、元駐バチカン大使 上野 景文

 新型コロナウイルスの「出自」をめぐり論争が続く。主要争点は、武漢ウイルス研究所から遺伝子を操作された強化ウイルスが「流出」したことで、世界的大感染が起きたのではないかという点だ。そうだったとすれば、中国は、「漏洩(ろうえい)」と「事実の隠蔽(いんぺい)」という「二重の罪」を犯したことになる。が、真相は闇の中だ。

 武漢の研究所からの「流出」論は依然根強い。が、肝腎の点が抜けている。すなわち、研究所からの「流出」は問題だとしつつも、感染力の高い強化ウイルスを開発する「機能獲得研究」自体を非とする意見はあまり聞かれない。「創ら」なかったら「漏洩」もなかったはずであるが、武漢の研究所が高感染力の強化ウイルス「創出」の研究をしていたこと自体は、問題視されていない。どこか変だ。

「神の領域」に入る営為


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
無料で毎月10本までご覧になれます。
新規会員登録へ

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。