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人口と文明を考える

小林 道憲

21世紀は「流民の世紀」に 中心と周辺が逆転する可能性

哲学者 小林 道憲

 人口減少は、今日の先進国の悩みの一つである。欧米諸国でも、日本でも、出生率は年々減少し、このまま出生率の減少が続けば、先進国の人口は、今世紀の末には世界人口のごく一部にまで縮小してしまうだろうと言われている。

 さらに、先進国では、医学の進歩や福祉の充実などによって死亡率も低下しているから、人口構成の高齢化は急速に進んでいく。少子高齢化という先進国が抱える不安要因は、文明の発達の結果でもある。

 先進諸国では、どこでも豊かな文明を築き、死亡率も出生率もともに低下してきたが、このまま進めば、先進諸国は、福祉国家どころか、介護国家化しないとは限らない。文明の衰退は、最終的には、人口の減少という形で現れてくる。

先進地域の社会解体も


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