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お粗末な中国機の接近事態

杉山 蕃

未熟飛行で衝突の恐れ

元統幕議長 杉山 蕃

 東シナ海におけるわが海上自衛隊、航空自衛隊機に対する中国戦闘機の接近飛行が頻発し、その映像が報道されている。空中10㍍、20㍍といった至近距離への接近に、政府・メディアはやや熱くなっている気配であるが、若干の所見を披露したい。

 まず公海上の軍用機の飛行であるが、これは「公海上空飛行の自由」のルールにより、原則として自由に飛行できる。しかしながら、各国は、相手国の管制区設定の状況、軍用機射爆撃空域等を勘案し、「無用な刺激」を回避するため、それぞれ自前の制限線を設けて自粛的な飛行を行っているのが一般的である。

 他方、領空及び周辺の警戒監視にあたる側は、領空主権確保の立場から、公海上空といえども、一定の空域を定めて、飛行物体の国籍、官民の別、飛行計画との照合などを行うのも当然の行為である。この後者の空域を一般に公示したものが防空識別圏(ADIZ)と考えてよい。


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