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『言志四録』に学ぶ老いの人生

根本 和雄

佐藤一斎の養生の秘訣 ゆっくり、じっくり、しっかりと

メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄

 “春風を以(もっ)て人に接し、秋霜(しゅうそう)を以て自ら粛(つつし)む”(「言志後録」33)。これは、よく知られた江戸時代の儒者である佐藤一斎(一斎は号、名は坦(たん))(1772~1859)の後半生の四十余年にわたる随想録『言志四録』(言志録・言志後録・言志晩録・言志耋録(てつろく))で述べている。即(すなわ)ち“人には寛大に、己には厳しく”と。これは、人生への警鐘の言葉ではなかろうか。

 また、「教育関連法案」の衆議院での論議の中で(平成13年5月)、当時の小泉総理が引用した言葉が次の「三学戒」の名文である。“少にして学べば、則ち壮にして為(な)すこと有り。壮にして学べば、則ち老いて衰えず。老いて学べば、則ち死して朽ちず”(「言志晩録」60)。これは、正しく“学ばざれば、則ち老いて衰う”(『近思録』)ということに他ならないと思う。


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