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新渡戸稲造と『菜根譚』のことば

根本 和雄

今こそ融和・寛容の精神を 退歩は前進、利他は自利へ導く

メンタルヘルス・カウンセラー 根本 和雄

 国際人として、国際連盟事務次長の任に7年間携わり、その間に「知的協力委員会」(ユネスコの前身)を担当し、アインシュタイン、ベルクソン、キュリー夫人ら知識人との交流した人物が新渡戸稲造(1862~1933)である。なかでも不朽の名著『武士道』(1900年)を英文で出版し、10カ国以上に翻訳され、セオドア・ルーズベルト米大統領が愛読して知人に薦めた逸話はよく知られている。

 その後に出版された『自警録』(16年)には、儒教・道教・仏教の三教を融合した人生訓の書『菜根譚(さいこんたん)』からの引用が多く見られる。

 それは、稲造の祖父・傳(つとう)の蔵書には、老子をはじめ東洋の著書が多く、祖父の影響によるものではないかと郷土史家・森嘉兵衛(かへえ)教授(岩手大学)は述べている。

クエーカー教徒の影響


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